自己啓発本

「原因」と「結果」の法則 - 全ては自分から

毎月、次々と出版される自己啓発書。この果てしない自己啓発書の出版ラッシュの中でどの本を読めばいいのか? 非常に答えにくい質問である。

その一つの答えが「原因」と「結果」の法則。原書は、1902年にイギリスの作家、ジェームズ・アレンによって書かれた「As a Man Thinketh」。

本の内容はかなりシンプルである。それは「自分の周りで起こっている事実は、自分の行動の結果である」ということ。他人に理由を求めずに、自分が思い続ければその通りになるし、思い続けることができなければ、それは実現しない。非常にシンプルなことであるが、非常に重要な事である。

自己啓発書というと「楽して夢が叶う」という論調を強調する本が多い中、さすが古典、基本的なことをいろいろな局面からゆっくりと語りかけている。

もう一つ、この本をピックアップしたのは邦題の良さ。この本の原題は「As a Man Thinketh」は、「思いのとおりになっていく」そういう意味が込められている。これを、非常に短絡的に「成功の法則」のように訳さずに「結果と原因の法則」と哲学書のような高潔なタイトルにまとめている点だ。現在のビジネス書が抱えている問題の一つである「邦題が内容と合っていない」という問題をクリアーし、素晴らしい翻訳になっている。

この本は、結果が出ていないと感じて、イライラしているビジネスマンにしっとりと語りかけてくれている。特に今のビジネス界では叱ってくれる人が少ない。そんな問題を抱えているビジネスマン(は、非常に多いと思うが)全てにおすすめの著書である。

■ 発刊日
原著は、イギリスで1902年に出版された「As a Man Thinketh」である。日本では、邦題、「原因」と「結果」の法則として、2003年にサンマーク出版から出版された。現状で、日本で50万部を超えるベストセラーになっている。

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