この本の著者は、戸塚隆将氏の経歴がすごい。著名な投資銀行、ゴールドマン・サックス、そして、著名な戦略コンサルティングファーム、マッキンゼー、そして、ハーバード大学でMBAを取得したという、これ以上華麗な経歴はないのではと思うほど華麗な経歴だ。
その著者、戸塚隆将氏は、意外にもこの世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?で、「基本に徹する」ことの重要性を解いている。しかし、この経歴を見せられれば説得力がある。本書は、その基本を
・ 人との「つながらい」に投資する
・ 自分の内面と外見を磨く
・ 時間に支配されずに働く
・ 決定的なコミュニケーションで成果を出す
・ 利益を生む資料と会議で貢献する
・ 世界に打って出るキャリアを高める
という6つのテーマで、48のポイントを解説している。
興味深かったものを紹介すると
・ ポイントを3つでまとめる
という基本があった。これは、ポイントを3つにまとめる癖をつけることで、
- 論点を分解またはまとめる論理力がつく
- 優先制をつける時間管理力がつく
- 説得力がますコミュニケーション力がつく
ということだ。私もポイントは3つにまとめたいと思う。
その他にも「忙しい上司のスケジュールに割り込む方法」や「靴の手入れの重要性」など筆者ならではの知恵が詰まっている。
現在、英語学習に携わる著者から英語について面白い意見が書いてあるので紹介したい。
”ゴールドマンやマッキンゼーで評価される日本人プロフェッショナルは皆英語を日常的につかいこなしますが、多くの人が「ペラペラ」ではありません。”
え、そうなんだ?という風に思った人も多いだろう。
その人達の特徴は、英語の発音が下手でぺらぺら感はないものの、
・ 読む、書く、聞く、話す、の4つのスキルの基礎がしっかりしている。
・ 論理的かつ堂々とコミュニケートする
ということだ。単なる英語がうまいというわけではなく、言語運用能力が高いということなのだろう。そういえば日本人で日本語でも何を言っているかわからない人も多い。そいういった意味では、たとえ英語を見けても、真のコミュニケーション力なければダメ、ということだろう。
ここもはやりコミュニケーションの基本ということだろう。
基本に徹することは難しくもあり重要なことであるということを再認識させられる本である。
■ 発行日
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?は、2013年8月に発売された。