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転職活動する前に知っておきたいこと - 採用基準と厳しい面接の裏側

転職」、今では誰もが避けられないキーワードであろう。

大手企業も経営環境の変化からリストラに踏み切り、本当の意味での「終身雇用制」を守れているのはほんの一握りの大手企業であろう。つまり、厳しい経済情勢の中でほとんどの人が「転職」を考えなくてはいけない時代だ。

転職活動を始めるにあたって一番重要なのは、自身のキャリアプランだろうか、それとも、そもそも、自身が何をやりたいかと自分を見つめ直すことだろう。しかし、もっと重要なのは転職先(転職先候補)から内定通知をいただくということだろう。いくらやりたいことがあっても(やりたいことがなくても)、幾ら実績があっても、転職活動が順調に進み内定を得られるという保証ない。

転職、仕事を得るということは、自分のため、家族のため、そして、お金を稼ぐためにはしなくてはいけないミッションである。

その一方で、私を含め多くの人が「採用活動」に無知なのではないかと感じる。採用活動で実際に何が行われているかは特別な人々の中でシェアされているものではない。おすすめのビジネス書をある程度わかるのである。

推察するに、転職活動をしているときは忙しい。そこで、転職における採用活動を知るためのビジネス書2冊を紹介したい。

1冊目:「使える人材」を見抜く 採用面接
有名なキャリアアドバイザーが執筆した採用者向けにどのような採用(面接)を行ったらよいのかを指南した著書。

つまり、これを読めば面接する側のロジックがわかり、採用される側の意見から、面接する側の立場への考え方の転換が行える。

2冊目:外資系キャリアの転職術―採用担当者があなたに教えない44の秘密
過激な採用活動の本音を知るにはお勧めなのが、この「外資系キャリアの転職術―採用担当者があなたに教えない44の秘密」。タイトルからすると若干の誤解が生まれる可能性があるかもしれないが、この本は面接術について語った本である。

この本は、アメリカのキャリア・カウンセラー、シンシア・シャピロ女史が執筆した本である。筆者はアメリカ人であるため、アメリカでの事例ということになるが、組織的というものは、アメリカでも日本でもある程度一緒なので、非常に参考になる。

非常に過激な語り口なのでショックを受けるかもしれないが事実といえば事実と感じられる。本書は、採用に関する44のシークレット(秘密)を5章に分けて解説している。

例えば、見出しは、

SECRET 4 間違いは誰も教えてくれない
SECRET 6 多くの履歴書がゴミ箱に向かっている
SECRET 17 否定的な答えをすると面接は終わる
SECRET 27 仕事を辞めると命取りになる
SECRET 34 面接官は貴方の話を聞いてない

のような形である。これを見ただけで「ぞっ」とくるだろう。

筆者である、シンシア・シャピロ氏は、本書のはじめに(P8)の中で「現実のシステムは、必ずしも公正であると限られない。不当であることもしばしばだ。」と書いている。実際に会社という生き物が転職者を採用するわけであり、その背景にはさまざまな状況がある。こういった本で勉強し武装していく必要があるだろう。

この本が、良書だとしているところは、採用が決まった後の話もフォローしているところ。内定を得るよりも、採用後、成功するほうが重要である。そうしないと、また転職しないといけないのだから。

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