仕事術本・交渉術本・思考方法本

論理的に考える&表現する技術を学ぶ為におすすめの本:ピラミッド原則

自分の考えを人に説明するというのは実に大変な作業である。

そもそも自分の考えをどうやってまとめていいのか?
そのうえでそれをどう表現していけばいいのか?

このような悩みを抱えているビジネスパーソンも多いだろう。

そんなときにおすすめなのが、この「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」である。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」では、まず、ピラミッド型、いわば△型に物事を関連づけて理論的に整理する技術を紹介している。

ピラミット型に情報を整理する基本として、この本では次のように述べている。

ピラミッドの原則
・どんなレベルであれ、あるメッセージはその下位グループ群のメッセージを要約したものではなければならない
・各グループ内のメッセージは同じ種類のものではなければならない
・各グループ内のメッセージは論理的な順序で配置されてなければならない

つまり、全体のテーマを理解しやすいように、論理的にグルーピングや関連づけを行い、順序を整理してピラミッド型に構成するということだ。

この本は、なにもピラミッド構造を延々と解説している本ではない、包括的に論理的に考える(ロジカルシンキング)ための手法、そして、それをビジネスシーンでどのように表現していけばいいのか?を教える教科書とも言える本である。

というのもこの本の構成は、
第Ⅰ部 書く技術 ・・・ ピラミッド構造の基本構造やアプローチ論を学び、それを文書にする技術を学ぶ
第Ⅱ部 考える技術 ・・・ ロジックの枠組みを見つけ、本質的な考えは何かを特定することを学ぶ
第Ⅲ部 問題解決の技術 ・・・ 問題を定義し、分析を構造化するといった、経営コンサルティングなど、問題志向型の考え方、表現方法を学ぶ
第Ⅳ部 表現の技術 ・・・ プレゼンテーションや文書において、どのように表現すると効果的かを学ぶ
という充実した内容なのだ。

普段から文章が伝わらない、プレゼンテーションがわかりにくいと言われる方々には、「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」はおすすめのビジネス書だ。

■ 発売日
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」の序文によると、1973年に出版された後、1981年、1987年に改訂版が出版された。日本で現在販売されているのは、1996年に出版された原書を元に1999年3月に出版されたもの。

尚、原著「The Minto Pyramid Principle: Logic in Writing, Thinking, & Problem Solving」を直訳すれば「ミントのピラミットの法則、論理的に書き、考え、問題解決する」と言ったところだろうか?

本書によると著者のバーバラ・ミント女史は、ハーバード・ビジネス・スクールを卒業後、マッキンゼー社の初の女性コンサルタントとして入社した方だそうだ。その後、独立し、ピラミッドの法則を使って、プレゼンテーションの方法などを教えているとのこと。

ロングセラーの名著と言えよう。

ロジカルシンキングを身につけるためのおすすめビジネス本
自分では物事を論理的、つまり、ロジカルな構造にできないと悩んでいるビジネスマンも多いだろう。そんなビジネスマンに向けてロジカルシンキングをマスターするビジネス書を紹介中。

-仕事術本・交渉術本・思考方法本

© 2024 大切なことはビジネス書から学んだ Powered by AFFINGER5