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出世術を学べば誰でも出世ができる-権力を握る人の法則

給料を増やしたい。誰もが思う願望だ。サラリーマンとして、その願望をかなえるためには、とにかく出世するしかない

出世してより大きな権力を握れば、より大きな責任があるが、給料は増える。ただし、上司はどうのようにしたら出世ができるかの出世術は教えてくれない。

それに答えるのが今回紹介しているこのビジネス書、「権力」を握る人の法則 である。

怪しげなタイトルと敬遠する人もいるかもしれない。しかし、この本の著者は、MBAスクールランキングで毎年トップクラスのスクールとして君臨するスタンフォード大学ビジネススクール教授、ジェフリー・フェファー氏。

氏は「影響力のマネジメント」や「実行力不全(共著:書評はこちら)」などの著名な著書もある組織行動学の権威だ。

ちなみに、ジェフリー・フェファー氏はスタンフォード大学で「権力への道(Path to Power)」という選択科目を担当しているそうだ(本書P280より)。まさに出世術の授業だ。

ただし、スタンフォード大学に全員が入れるわけではない。このビジネス書、「権力」を握る人の法則であれば 、わずかな投資で出世術が学べる。

出世といわれても、生まれつきそういうタイプではないというビジネスマンには、まず、この本の最初の1文を読んでほしい。

権力や地位を手に入れることは、ほとんどの人にとって可能である。(本書P11)

つまり、あなたでも可能なのである。要は出世術を知っているかしれないかなのである。さらに、本書では

頭がよくても出世できない。(本書P72)

としている。

確かに権力を手に入れるためにはさまざまな長い道を通って行かなくてはいけない。単に頭が良いだけで、出世できるわけでもないだろう。

本書では出世術として「権力」を手にするための7つの領域を明確にしている。

意志の力によるもの
・決意
・エネルギー
・集中

スキルとして身につけることができるもの
・自己省察
・自信
・共感力
・闘争心
(本書P58から抜粋)

このように出世するにはどうしたらいいかを教えてくれるビジネス書が「権力」を握る人の法則なのだ。

権力に興味がなくても、組織で政治的な問題に巻き込まれてしまっている人には是非とも読んでほしい本といえる。何か解決の糸口が見つけられるかもしれない。

まあ、出世に興味がない人は読まないほうが良いだろう。

■ 発売日
「権力」を握る人の法則 の原書「Power: Why Some People Have It—and Others Don't」は、2010年に発売された。著者は、スタンフォード大学ビジネススクール教授、ジェフリー・フェファー氏。専門分野は、組織行動学である。

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