組織本・リーダーシップ論本

リーダーシップとは危険なもの? 現実的な視点からリーダーシップを解き明かす

リーダーシップ、何か、憧れさえあるこの言葉は、さまざまな定義あるだろう。

私が感じるリーダシップは、多くの人を統率し、ガイドを提示し、正しい道へと共に進む、そして時には励ます。つまり、リーダーシップと聞けば、悪いイメージを持ったことはなかった。リーダーシップはどんどん発揮するものだ、そう考えていた。

そう私が考えていた背景には、まだまだリーダーシップを発揮していなかったからかもしれない。実際に、リーダーシップを発揮するとさまざまな危機にさらされるということだ。これは、今回紹介するビジネス書「最前線のリーダーシップ」から学んだ大きなことだ。

よくよく考えてみればそうかもしれない。リーダーシップは人々に変革を迫るものである。そのため様々な抵抗勢力にあっても驚くにはあたらない。

本書では、そのようなリーダーシップが危機にさらされるパターンを以下の4つに分けている。

リスク1: 脇に追いやられる
リスク2: 注意をそらされる
リスク3: 個人攻撃される
リスク4: 誘惑される
(本書P50)

このようなリーダーシップの危機にどのように対処するべきか?本書では、大きく5つの方法を提示している。

全体像をつかむ
政治的に考える
衝突を指揮する
当事者に作業を投げ返す
攻撃を受けても踏みとどまる
(本書の第3章から第7章のタイトルから抜粋)

それぞれの詳しい内容は本書を読んでほしいが、いずれにしてもリーダーシップを維持する為にはこのような知識がないと難しいかもしれない。つまり、このような知識がないとリーダーシップの危機を発見できずに、結果的にリーダーシップを失うかもしれないということだ。

例えば、リーダーシップ維持において、パートナーを見つけることの重要性や、衝突の温度コントロールの重要性など、今までのリーダーシップ論とは違った知識としてのツールが学べるのがこの本のおすすめポイントでもある。

この本のタイトルは「最前線のリーダーシップ」であるが、この本は、華やかな側面ばかり注目されるリーダーシップにおいて、実際におこる事実に即した、現実的なリーダーシップを語った本といよう。

■ 発売日
この「最前線のリーダーシップ」の原著「Leadership on the Line: Staying Alive Through the Dangers of Leading」は、2002年は発売された。著者の氏と氏は、ハーバード大学ケネディ行政大学院で教鞭をとる。

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