日本社会は大リストラ時代に入っている。現在、アベノミクス効果で未曾有の好景気といわれているものの、毎週のように大手企業がリストラ先を発表している。今後、経済状況が悪化したらこのリストラ策はより強化されていくと容易に想像がつく。
こんなリストラだらけの日本企業だが、そもそもは、リーマンショックによっておこった2009年に大リストラブームがブームの発端である。このブームにより、企業のリストラへの抵抗感が圧倒的に少なくなった。「あの大手企業もリストラしているのであればうちもしょうがない」という、横並びの意識の弊害であるし、ある意味免罪符でもある。
リストラをされても次の仕事が見つかればよい。ただ、現状では、40歳代、50歳代の転職は容易ではない。つまり、就職先がないにも関わらず、会社からリストラにあう=経済的な破綻が待ち受けているのだ。こんな寂しい日本社会に誰がしたのだといいたいが、そういってもしょうがない。
現在、40歳代、50歳代 のサラリーマンにおいて「どのようにしてリストラ時に会社をしがみつくか?」というスキルが、今とても重要なのだ。
今回はそのスキルを学ぶための名著を紹介しよう。「必ず来る「リストラ面談」絶対勝利の裏マニュアル」という本がある。その本にはリストラ面談に勝利する方法として、
リストラ面談に勝つ方法は、心構えとして、
P178 必ず来る「リストラ面談」絶対勝利の裏マニュアル
自分のほうが圧倒的に有利な状況にあること
を自覚したうえで、
メモ、録音を取り
拒否、黙秘
を徹底するということです。
とまとめており、リストラされそうでも徹底的に拒否すれば良いということになる。
なぜならば、「退職強要」=つまり、 労働者の意思と反する形で、 正当な理由がなく会社側から労働者に契約解除を働きかけるのは、非合法な行為だからだ。
しかし、相手の出方がよくわからない中、とにかく拒否というのも難しい。この本では、人事部でリストラ面談を繰り返し行ってき筆者の田中氏が、人事部の手の内を明かしつつ、リストラ面談を詳しく解説している。
ちなみに、私もリストラ面談を受けたことがある。その際には「これはすごいいいチャンス」という雰囲気で話してくる人事部に心の底からびっくりした。
例えば、退職金は所得税が安いから得だとか、アウトプレースメント=再就職支援がサポートしていくれるから社内でくすぶっているよりも社外で活躍するチャンスが見つかるチャンスを会社がサポートというすごくポジティブな話ぶりであった。
このようにリストラはあくまでもネガティブな面を強調して退職を迫るものでけでもない。つまり、どのような場合でもこれに対しての対応策を知っている必要がある。
私は大丈夫と思わずに、まずは知識としてだけでも 「必ず来る「リストラ面談」絶対勝利の裏マニュアル」 を読んでほしい。この本にあるように”必ず来る”のがリストラである。来てから勉強しても遅い。今日からリストラ面談の勉強を始めてほしい。