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真の交渉術とは会話術 - ダイアローグスマート

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伝えるのは難しい、そして、対立するようなテーマであれば尚更だ」、ビジネスシーンで毎日感じることである。この「ダイアローグスマート 肝心なときに本音で話し合える対話の技術」はその問題に対処するために書かれた名著である。

原著は、Crucial Conversations、直訳すれば「重大な(局面における命運を分ける)会話(術)」ということだろうか。

この「ダイアローグスマート」では、会話(ダイアローグ)、言葉のキャッチボールの基礎を教えてくれる。

そのコンセプトは、
「見る聞く→ストーリーを作る→感じる→行動する」という流れを通じて、共有の思いのプールを作る。ただし、そこに行き着くまでには、攻撃や回避、暴力と沈黙など様々な障害を取り除かないといけない。そして、とにかく相手との対話(ダイアローグ)を非常に重視することも重要だ。

本文の中には、例としてビジネスシーンだけでなく、夫婦間の会話なども含まれている。夫婦関係の改善のためにも役に立つ本である(本当に)。

卓越した会話術を身につけることは、出世に一番有効なことだろう。というのも組織における人物評価は、自分ではなく誰か他人(上司や同僚、そして、360度評価の場合は部下も含めて)がするわけである。あなたが他人からいい評価をもらうためには、業績も重要であるが正当な評価(もしくは、過剰な評価)を得るために好意的な印象を与えなくてはいけない。その印象の多くは、あなたがした会話(ダイアローグ)から生まれるのではないか。

また、第11章には、難しいケースの実践的アドバイスがありケースとして、「セクハラ等の嫌がらせ」、「過激に反応する夫や妻」、(上司として)「上司のご機嫌伺いする部下」、「約束を守らないメンバー」、「信用出来ない相手」、「真剣な話し合いをしようとしない」、「さりげないことだがイライラする」、「自発的に取り組まない」、「同じ問題を繰り返してしまう」、「なかなか怒りがおさままらない」、「言い訳を延々と続ける」、「度を過ぎた反抗的な態度と失礼な行動」、「ひどい発言をしたことが悔やまれる」、「個人的な問題で話しにくい」、「屁理屈をこねる」、「報告してくれない」、「ルールを何一つ守らない」というかなり網羅的な内容になっている。

本棚に残しておきたい色褪せない本である。

■ 発行日
原書は2002年に発売されている。日本語は2004年発売。原著は200万部売れたという大ベストセラーである。2011年には原著ではセカンドエディションも発売されている。大ヒットしたビジネス書だけに、原書も日本のアマゾンストアでも販売している。

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