仕事術・交渉術・思考方法

真の交渉術とは会話術 – ダイアローグスマート

投稿日:2013年9月25日 更新日:

伝えるのは難しい、そして、対立するようなテーマであれば尚更だ」、ビジネスシーンで毎日感じることである。この「ダイアローグスマート 肝心なときに本音で話し合える対話の技術」はその問題に対処するために書かれた名著である。

原著は、Crucial Conversations、直訳すれば「重大な(局面における命運を分ける)会話(術)」ということだろうか。

この「ダイアローグスマート」では、会話(ダイアローグ)、言葉のキャッチボールの基礎を教えてくれる。

そのコンセプトは、
「見る聞く→ストーリーを作る→感じる→行動する」という流れを通じて、共有の思いのプールを作る。ただし、そこに行き着くまでには、攻撃や回避、暴力と沈黙など様々な障害を取り除かないといけない。そして、とにかく相手との対話(ダイアローグ)を非常に重視することも重要だ。

本文の中には、例としてビジネスシーンだけでなく、夫婦間の会話なども含まれている。夫婦関係の改善のためにも役に立つ本である(本当に)。

卓越した会話術を身につけることは、出世に一番有効なことだろう。というのも組織における人物評価は、自分ではなく誰か他人(上司や同僚、そして、360度評価の場合は部下も含めて)がするわけである。あなたが他人からいい評価をもらうためには、業績も重要であるが正当な評価(もしくは、過剰な評価)を得るために好意的な印象を与えなくてはいけない。その印象の多くは、あなたがした会話(ダイアローグ)から生まれるのではないか。

また、第11章には、難しいケースの実践的アドバイスがありケースとして、「セクハラ等の嫌がらせ」、「過激に反応する夫や妻」、(上司として)「上司のご機嫌伺いする部下」、「約束を守らないメンバー」、「信用出来ない相手」、「真剣な話し合いをしようとしない」、「さりげないことだがイライラする」、「自発的に取り組まない」、「同じ問題を繰り返してしまう」、「なかなか怒りがおさままらない」、「言い訳を延々と続ける」、「度を過ぎた反抗的な態度と失礼な行動」、「ひどい発言をしたことが悔やまれる」、「個人的な問題で話しにくい」、「屁理屈をこねる」、「報告してくれない」、「ルールを何一つ守らない」というかなり網羅的な内容になっている。

本棚に残しておきたい色褪せない本である。

■ 発行日
原書は2002年に発売されている。日本語は2004年発売。原著は200万部売れたという大ベストセラーである。2011年には原著ではセカンドエディションも発売されている。大ヒットしたビジネス書だけに、原書も日本のアマゾンストアでも販売している。

-仕事術・交渉術・思考方法
-

執筆者:

関連記事

論理的に考える&表現する技術を学ぶ為におすすめの本:ピラミッド原則

自分の考えを人に説明するというのは実に大変な作業である。 そもそも自分の考えをどうやってまとめていいのか? そのうえでそれをどう表現していけばいいのか? このような悩みを抱えているビジネスパーソンも多 …

できるだけやらないことが成果を産む? エッセンシャル思考

湧き上がる仕事、この仕事にどう対処するか? 今、こんな命題に直面しているビジネスマンは多いだろう。そのビジネスマンにオススメしたのは、エッセンシャル思考だ。 エッセンシャルとは、もともと、非常に重要な …

転職活動する前に知っておきたいこと

「転職」、今では誰もが避けられないキーワードであろう。 大手企業も経営環境の変化からリストラに踏み切り、本当の意味での「終身雇用制」を守れているのはほんの一握りの大手企業であろう。つまり、厳しい経済情 …

ストレスをためないことが一番

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 – 今最も支持されている仕事術

GTDとは、Getting Things Doneの頭文字をとったもの。デビッド アレン(David Allen)氏が提唱している仕事術だ。日本では、「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」という …

会議を効率化する進め方とは

「非効率、何も決まらない、やっても意味がない」など会議についてあまり良い印象がないビジネスマンも多いだろう。 抱えている問題としては、 「会議をしている最中パソコンを開いて自分の作業をしているが多い」 …

皆様のビジネス書選びの一つの指針になればと考えております。コンセプトはこちら。何を読んだらいいかわからない方はこちらをご覧ください。