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実際にビジネスがどう動いているのか? ヤバい経営学

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ヤバいという言葉でまず最初に思いついてしまうのが、ヤバい経済学。

経済学の常識を超える「ヤバいネタ」を統計的分析に基づいて解説した、経済学を面白くした世界的に大ヒットだ。

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実」のコンセプトもそれに近いものがある。多くの先行する経営書を差し置いて、ビジネスの現場で行われている行為を簡単に、かつ、正面からぶった切った本、そんな印象を受けた。もちろん参照として豊富なビジネス論文を元にしている。本書でそういわれてしまうと「どうしようもない」ということだろうか?特に大企業経営企画部やコンサルティング会社に勤める人に不愉快な現実も示されている。

例えば、P32から展開されている「企業戦略を作り出す6つのステップ」などは傑作だ。企業戦略の策定においては、多くの人を巻き込みながら結局大切に保管されるだけというオチだ。頷きながらも、目を背けたくなる人もいるだろう。

これを読んで、自分の体験を思い出した。私も時々思うのだが、いくらエクセルで売上げシミレーションの数字を作ったところで、現場で物を売らなければ売上げが上がらないのである。ただし、売上げシュミレーションはかなり多くの人がかかわって長時間議論されたり、本来売るべき人がヒアリングという目的で呼ばれたりする。うーん。経営は難しいと思う瞬間だ。

この本は、このほかにも1つのテーマにショートコラム形式でどんどん進んでいくので読み物としても非常に読みやすい。そして、興味深いタイトルが並んでいる。シニカルであり、直球であり、タイトル通りに「世界のビジネスで行われている不都合な真実」を解説している。例えば、

・なぜ経営者の報酬は高いのか?
・最優先すべきは本当に株主か (補足:それとも社員かという話である)
・ナルシストと謙虚なヤツ、勝つのは、、、(補足:これはナルシストな経営者と謙虚な経営者がどちらが成功するかという話だ)
・単純すぎるエクセレント・カンパニー
・顧客をかき回す?-マッキンゼーの流儀

など、非常に刺激的なタイトルばかりが並ぶ。その一方で、

・危機にはイノベーションを
・どうすれば人員削減を成功させられるのか?

など、非常に深い記事もある。

いずれにしても、多くの人が喜ばない内容も含んでいる「ヤバい経営学」、おすすめの読み物である。

■ 発売日
ヤバい経営学」の原著の発売は2010年。原著は「Business Exposed: The naked truth about what really goes on in the world of business」であり、訳せば「ビジネスの暴露:ビジネス世界で実施されている赤裸々な真実」というべきことか。著者は、ロンドン・ビジネススクール准教授のフリーク・ヴァーミューレン氏である。

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