ビジネス教養

最高の経営判断からビジネスを学ぶ – ありえない決断

投稿日:2014年2月9日 更新日:

最高の経営判断。良い経営判断。それはどんな経営判断であろうか?

その多くは、判断した時には賛否両論、いや、否のほうが多かったかもしれない決断かもしれない。しかし、その判断なかで成功した経営判断は、歴史的が証明してくれる

ビジネス史で歴史に残る至高の経営判断の舞台裏を明かしたのが、この「ありえない決断 フォーチュン誌が選んだ史上最高の経営判断」である。

・ スティーブ・ジョブスをアップルに復帰させるという決断
・ ザッポスを救った無料配送という決断
・ 消費者に愛されるコンピューターチップになるという決断(あのインテルインサイドの誕生秘話)
・ 就任当時のジャック・ウェルチが、その後のGEの繁栄の基礎となる投資をした決断
・ 軍用機からジェット旅客機自体にかけたボーイング社の決断
・ 返品をすべて受け付けるというノードストリームの決断

というようなビジネス史に残る18つの決断とその決断がくだされた背景を解説している。

この本を読んで興味深かった点の一つは、今ではグーグルなどで採用されている、社員が勤務時間のある一定割合を自分の好きな研究に充てても良いという制度は、実は、スリーエムが1948年に制度として決断されたものが最初であるということだ。良き経営判断は、成功企業に受け継がれる。正しい判断を経営判断をしたのであれば是非ともこの本を読むべきだ。

尚、原著のタイトルは「The Greatest Business Decisions of All Time: Apple, Ford, IBM, Zappos, and others made radical choices that changed the course of business.」であり、直訳すると「史上最高のビジネス決断 – アップル、フォード、IBM、ザッポスやその他の企業がしたビジネスを変えた過激な選択」というようなタイトルが付いている。つまり、日本語タイトルのありえない決断というのは、良い意味でありえない決断ということであろう。

この「ありえない決断 フォーチュン誌が選んだ史上最高の経営判断」は、ビジネスに関する読み物としても非常に面白いビジネス書である。ばかばかしい経営判断を研究した「アホでマヌケなアメリカ ハイテク企業」についても合わせて読みたい。

■ 発売日
原著は、2012年に米国で発売された。

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