マーケティングの一つの重要な要素として消費者心理を理解するということがある。
消費者は1人の生身の人間である。そのため、思わず買ってしまうという心理がそこにはある。
私は、特にビジネス書が大好きでいろいろな本を購入する。その時に一つの参考にするのが本の帯だ。この本も買おうかなぁと思う時に、自分が尊敬しているビジネスシンカーが、この本は読むべきだ、というように帯に書いてあれば、購入意向がぐっと高まる。そして、やっぱりこういう知識も持ってないとだめだよなぁと思って、思わずもう一冊、本を買ってしまったということも少なくない。
こういう心理は、本書「シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」で紹介している、9個目の心理的トリガーと紹介されている「権威」というものにあたるのだろう。あの人が推薦していたら間違いないということだ。
紹介している「シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」では、このような消費者が思わず買ってしまう心理的トリガーを30パターン紹介している。
この本は、醍醐味は、著者:ジョセフ・シュガーマン氏の個人的な経験が紹介されていることだろう。そのためストーリーで心理的トリガーが学べる。これは、非常に読みやすい。これも、8個目の心理的トリガーとして紹介されている物語(ストーリー)なのだろう。
著者ジョセフ・シュガーマン(Joseph Sugarman)氏は、自身も起業家としてサングラスをダイレクトメール、通信販売広告、カタログ、テレビショッピングチャンネルなどを通じて販売し、2000万本超(本書の著者欄から)も販売したというカリスママーケターかつ、起業家である。
■ 発売日
「シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」の原書は、1999年「Triggers: 30 Sales Tools you can use to Control the Mind of your Prospect to Motivate, Influence and Persuade.」として販売された。
原著のタイトルを例えばであるが、直訳を試みれば「トリガー:あなたの見込み客の心を動機付け、影響し、説得するためにコントロールするための30のセールスツール」ということになるだろうか。
この本は、マーケターだけでなく、セールスマンにもおすすめの本である。
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