プレゼンが得意な日本人はいないとまで言われる日本人の苦手ビジネススキル、プレゼンテーション。プレゼンと聞いて胃が痛くなるビジネスマンも多いだろう。
プレゼンのゴールは、「プレゼンを通して契約を成約させたい」というような「説明を通して相手にアクションを起こしてほしい」ということだろう。
よくあるプレゼンの失敗点を列挙してみた。
課題1: そもそもプレゼンへの関心の喚起に失敗
アポが取れてプレゼンの機会をもらったけども、訪問してみたらそんなに関心がなかったということもある。
そんな状況からでもプレゼンを聞いてもらうために、最初の5分で、相手の関心を引きたいところだが、それに失敗してしまう。
あとは、どんなことを言っても相手は聞いていないという、残念なプレゼンテーションだ。
課題2: 時間内でプレゼンの内容を全く理解してもらえなかった
課題1は解決して、相手にプレゼンを聞く態度を持ってもらったとする。
1時間のアポで、50分かけてじっくり説明した。相手はすごく頷いてくれていたので、プレゼン内容をよく理解してくれたと考えた。
残り時間10分になって質問があるかと尋ねたところ、すごく基本的なことを聞かれた。つまり、全然、プレゼンが伝わってなかったというよう経験はないだろうか。
説明が悪かったのか、資料が悪かったのか、たぶん、その両方が悪かったと思うが、とにかくプレゼンが伝わらないケースが多い。
課題3: 理解した上で、行動してもらう。
課題1と課題2は解決したとしても、伝わるプレゼンをしたとする。
もちろん、その場で判断なんてことはないが、結局、何にも相手側がアクションを起こさなかったというぬか喜び型のプレゼンテーションになっている。
相手の感触は良かったのですが、、、ということだが、相手がアクションを起こしてくれないのであれば、そのプレゼンは無駄である。
このような3つの課題をクリアしないと良いプレゼンテーションとは言えない。
では伝わるプレゼンをするためにはどうしたらよいのか?
伝わるプレゼンテーションをするためには2つのコンポーネントがある。それは、
資料: 論理的な説明資料を作るプレゼン資料作成術
説明: 資料を使って的確なプレゼンをするプレゼントーク術
という2つだ。
そのために必要なプレゼンテーション本をその2つのコンポーネントに分けて紹介する。
資料: 論理的なプレゼン資料を作るためのプレゼン本 (1冊)
ロジカル・プレゼンテーション - 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
そもそも、プレゼン資料をどう作ってよいのかかわからない人向けに、基礎からしっかりと学べるプレゼン本である。
ボストンコンサルティンググループ(戦略コンサルティング会社)出身の著者が、伝わるプレゼンテーションを教えてくれる。
説明: プレゼントーク術を学ぶためのプレゼン本
1冊目: スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
最高のプレゼンターは誰だろうか? その1人として必ず名前が挙がるのは、元アップルCEOの故スティーブ・ジョブス氏。このスティーブ・ジョブス氏のプレゼンテーションを分析した著書が「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」である。
この本では、スティーブ・ジョブスのような卓越したプレゼンテーションを行うことは、天賦の才能が必要なわけではなく、学べることとしている。そして、重要なポイントを3章に分けて18の法則に分けて解説している。
その中でも、もっとも興味深いのは「仕上げと練習を行う」というところだ。
プレゼンの練習は非常に重要なことであるらしい。この本ではビデオカメラを買って録画する方法を紹介しているが、言われて初めて気付いたが自分のプレゼンテーションを今まで見たことない人も多いのではないか?
世界に向かってプレゼンするのも、小さな会議室でプレゼンするのも基本は同じ「人に伝えたいことを伝え行動を起こしてもらう」ためだろう。
そのために、スティーブ・ジョブスから学ぼうじゃないですか。
プレゼンに悩むビジネスマンは、この2冊を活用して伝わるプレゼンを実行してほしい。この2冊でもうプレゼンは怖くない?
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