どこの会社に転職しても、どこの営業所に転勤になっても、この人を苦手だなと思う人は1人はいるだろう。
そんな苦手な人に対処するためには、どうすればいいのであろうか?
大きく分けてたら2つのアプローチしかない。
アプローチ1:苦手な人と向き合って仕事に支障がない程度にコミュニケーションが取れるようにする
アプローチ2:苦手な人をできるだけ避ける、逃げる
実はどちらのアプローチも大変だ。そこで、少しでもうまくいくようにアプローチごとにお勧めのビジネス書を紹介したい。
1冊目:ダイアローグスマート 肝心なときに本音で話し合える対話の技術
アプローチ1でいく場合、どのように会話していけば良いのか? その時にお勧めなのはダイアローグスマート、直訳すれば、賢い対話、というビジネス書だ。
原書は「Crucial Conversations」であり、非常に難しい局面での会話術といったことである。
この本では、会話の戦略的に実施していくこと(見る聞く→ストーリーを作る→感じる→行動するという流れを通じていくこと)で「共有の思いのプール」を作る。つまり、共有の理解の作る重要性を語っている。
ただし、そこに行き着くまでには、攻撃や回避、暴力と沈黙など様々な障害を取り除かないといけない。そして、とにかく相手との対話(ダイアローグ)を非常に重視することも重要だ。
是非とも一読をすすめる。英語版は200万部の大ベストセラーだ。この本は、アプローチ その1で非常に役に立つビジネス書だ。
2冊目:あなたの職場のイヤな奴
アプローチ 2の「苦手な人をできるだけ避ける、逃げる」を選択しようにも、実際にはいろいろな迷いもあるし、逃げ切れない場合もある。そこでオススメなのがこの本「あなたの職場のイヤな奴」だ。
このダイレクトなタイトルから、何やら怪しげな本を想像しがちだが、この本は、スタンフォード大学教授のローバート・I・サットン氏が書いたビジネス書。
この本が生まれたのは、最も権威がある経営戦略雑誌とも言える「ハーバード・ビジネス・レビュー」にサットン氏が投稿したエッセイ「こんな奴らは百害あって一利なし!」へ反響が大きかったからだそうだ。
原書(英語)の題は、もっと過激で「The No Asshole Rule」である。この「asshole」とは、ケツの穴、そして、すごくイヤな奴、くそったれという軽蔑表現の意味もある。つまり、直訳すれば「くそったれ禁止ルール」ということで、ビジネス書としては過激すぎるほど過激なタイトルだろう。
この本では、職場にくそったれをはびこらせないルール作りや、あなた自身のくそったれ度チェック、そして、職場にいるくそったれから身を守る護身術などを紹介している。
アプローチ2を取る際にはかなり参考になるだろう。
いずれにしても、実際に対処する際には、アプローチ1とアプローチ2をうまく組み合わせて行く必要がある。クソッタレに囲まれている皆様、健闘をお祈りする。