人気の仕事整理術「GTD」をご存じだろうか?
GTDとは、Getting Things Doneの頭文字をとったもの。デビッド アレン(David Allen)氏が提唱している仕事整理術だ。日本では、「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」というタイトルで、その手法が紹介されている。
この本の原書名称は、「Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity」、いわば「やりきる!ストレス無しで最高の生産性を」というような感じだろうか。
GTDの根底にあるコンセプトは、現在の知的労働者は「大量の仕事に溺れている」ということだろう。そして、その溺れている事によってプレッシャーが発生し、生産性を阻害するということだ。
つまり、溺れないために常に仕事を整理し、「仕事を実行するときはにはいろいろな心配事をしないで、集中してやることによって生産性を上げる」というのがそのコンセプトだ。
1. 収集 ・・・ 頭の中にあるやらなくてはいけないことをリスト化する
2. 処理 ・・・ それのリストを分類、リスト化する。やらなくていいことも特定する。
3. 整理 ・・・ これを自分のがもっと使い慣れているツールに作ったリストに落としこんでいく
4. レビュー ・・・ 直近にやることは何かをレビューしていく
5. 実行 ・・・ 1から4をやった結果、スッキリした頭で実施していく
というのがその流れだ。
詳しい流れは本書に譲りたいが、GTD自体は非常に有名な概念であり、Wikipediaに記事があるような手法である。GTDと検索すれば色々とヒットすることは間違いない大人気の仕事整理手法である。
個人的には、著名な仕事効率化プログラムは2つと認識している。それは、
・今回紹介したGTD(Getting Things Done)
・PEP(The Personal Efficiency Program)
である。
両者には、どちらも仕事効率化プログラムなので非常に共通点が多い。それは、ゴールとして「仕事をうまく管理し生産性を高める」というところに尽きるからだ(尚、PEPについては、なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 を参照してほしい)。
インターネット等を検索してもわかるが、PEPに対してのこのGTDほうがヒット件数が多い。現代のインターネットでは、GTDが広く取り上げられていることは間違いないだろう。
ここからは、レビュワーの印象だが、PEPのほうが「案ずるより産むが易し」、つまり、「すぐにやる」「やってみなされ」という印象が強い。これは、書籍なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣の第1章が「すぐにやる!」というところからもわかる。
その一方で、GTDは不確実で複雑な状況の中で起こるストレスが生産性に影響するというところがからスタートしている。これは、より混沌とした時代をベースにしているからだろう。
これはレビュワーの勝手な意見だが、大企業的なところで仕事の効率を上げていきたいという場合にはPEP、よりインターネット企業などで、ワークライフバランスを改善したいという場合はGTDが合うのではないかと感じている。
両方見てみて、自分にあっている方を仕事術のバイブルとするのがいいだろう。とにかく仕事が忙しくて大変だという人は、是非、はじめてのGTD ストレスフリーの整理術を手にとってとってみるのがいいだろう。
■ The Art of Stress-Free Productivity: David Allen at TEDxClaremontColleges
英語であるがあの有名なTEDでのデビッド アレンが講演しているが閲覧できる。感覚だけ掴みたい方は是非、見てほしい。
■ 発売日
「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」の原著「Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity」は、アメリカで2002年に発売された。それ以降、世界的なベストセラーになり日本でもいろいろなところで紹介されているのは皆様ご存知のことだと思う。
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