仕事術本・交渉術本・思考方法本

Yesといわせるためには何が必要か

ハーバード流交渉術と書くとなんとなく怪しい雰囲気がただよう。ハーバード式、パーバード流などの著書が溢れており、「ああはやりの感じか」と思われてもおかしくないからだ。

ただし、本書「ハーバード流交渉術」の原著「Getting to Yes」は、交渉術の分野では不朽の名著と呼んでもいいほど読まれている本である。

というのも、ハーバード流交渉術の初版(原書)は、1981年にアメリカで発売された古典的なビジネス書。今からもう。30年ほど前のことだ。その後、1991年、2011年に改訂版が出ており、そして今も世界中で読み継がれている。

私達が想像するアメリカ流の交渉術をこの本に期待しても期待違いである。

この本での根底に流れる交渉のコンセプトは、
交渉する相手・交渉する問題を理解する
ということだ。これは、相手に合わせるわけでもなく、自身が妥協するわけでもない。相手を理解するということだろう。

例えば、人に焦点を当てるのではなく、交渉となっている事項に焦点を当てるといったことだ。

ハーバード流交渉術の中では、このような交渉術をより具体的に詳しく書いてある。いつも損していると感じる人は、交渉術の古典ともいえる「ハーバード流交渉術」を是非とも読んで見るべきだろう。

■ 発売日
「ハーバード流交渉術」の原書、「Getting to Yes」は1981年に発売された。著者であるロジャー・フィッシャー氏と、ウイリアム・ユーリー氏は、ハーバード大学の交渉学プログラム研究所所長とその共同設立者。その研究から生まれたことからもハーバード流という名前がついたのだろう。原著を直訳すれば「Yes(という答え)を得るために」ということになるのではないか。

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