組織・リーダーシップ論

カリスマリーダーはもういらない? サーバントリーダーシップ – 真のリーダーシップとは

投稿日:2013年9月23日 更新日:

リーダーシップと聞けば多くの人は「俺についてこい」という強力なカリスマ的なリーダーシップを思い浮かべるだろう。

成功者の自伝等を読めば、その人のカリスマ性が浮きだって見えることが多い。しかし、昨今のリーダーシップ論の研究では、それの真逆とも言えるこの「サーバントリーダーシップ」が、大きな影響を与えている。

「サーバーとリーダーシップ」とは、カリスマ型リーダーシップとは違い、組織がうまく動くように奉仕、関与するというリーダーシップの方法論である。

現在のビジネスシーンにおける「サーバントリーダーシップ」をまとめ、初めて世に出したのは、ロバート・グリーンリーフ氏。アメリカで権威的なリーダーシップがワークしない実体験から疑問を持ち、この研究に至ったとされる。

出版されたのは、1977年。アメリカでは特に権威的なリーダーシップ、カリスマ的なリーダーシップが重視されがちなアメリカ社会(強いアメリカ)で、非常に重要な概念として多くの人が影響を受けていると言われている。

そもそも、部下を引っ張る、もしくは、部下を率いると考えているリーダーは、リーダーと奉仕するという考え方は相容れないように感じるのも当然だろう。しかし、真のリーダーは、それに従うもの(部下)に信頼されてなくてはならない。そのためには、部下の悩みに共感し、成長を助け、彼らをガイドしなくてはならない。これは、奉仕する=部下の言いなりになるということではない、彼らの成長をビジョンを持って助けるのである。

大変むずかしいリーダーシップかもしれない、ただ、混沌とし、変化に飛んだ今の世の中に必要とされているリーダーシップのあり方なのである。

尚、「サーバントリーダーシップ」は非常に分厚くいろいろな内容を含んでいる。そのためよりわかりやすく学びたい方は、サーバントリーダーシップ入門がおすすめだ。

また、NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会のページにもさまざまな情報がある。

とにかく、不確実な世の中で出来るだけ多くのリーダーにその考え方を触れてほしいリーダーシップのあり方、それがサーバントリーダーシップである。

■ 発行日
アメリカでの発表は、1977年である。日本では、2008年に待望の翻訳本が出版された。

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