組織・リーダーシップ論

トヨタから育て方を学ぶ

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もっと部下が働いてくれたら、、、

と思いながらも、現在の厳しいこのご時世では業務は待ったなし。結局、部下に頼んだ仕事の一部を引き取ったり、いつも案件をクロージングする為に営業同行したり、忙しさのあまりに出来ない部下をそのまま放置したり、と部下を育てることも出来ず、悶々とするリーダーも多いのではないかと思う。

そんなリーダーにおすすめなのが、今回紹介する書籍「トヨタの育て方」である。

止めてはいけない生産ラインの中でいかにして部下を育てて行くかというトヨタでの経験に基づいた話である。この本で繰り返し説かれているのは、部下が自分で自分で考え、自分で行動するという自律性である。

効率的にモノをつくり、生産性を最大限に高めるためには、自分で考え、自律的に動ける社員を育てること不可欠だという考え方が浸透しています。(本書P13)”

本書では、このコンセプトに基づきさまざまな自律性のある人材の育成の為の視点が紹介されている。

リーダーに関する記述の中でも、面白い点としては「人望」についてである。え?人望と思う人もいるかもしれない。昨今の成果主義体系の中で最も忘れさられているものの1つとして人望がある。この人望について、トヨタでは大きなリーダーの評価項目になっているのだ。

そんなトヨタでは、職制が上になればなるほど、メンバーの人望をいかに集めているか問われるのです。(本書P66)”

あなたのリーダーとしての人望はどんなものであるか?部下と徹底的に向き合い、人望を得る為の行動を毎日しているのかどうか?、部下が働かないと嘆くリーダーほど、すべてを部下のせいにしてしまい、自分自身に対する一番曖昧かつ、得る為に難しい、また把握するのが難しい指標である、人望という点を意識していないのではないだろうか?

その他にも、カリスマ性についても興味深い記述がある

「トヨタには、絶対的なカリスマがいません。(中略)強いて言えば、現場の第一線で働いている組長や工長の面々が一種のカリスマになるような会社なのです。そのような人材を現場で何人も育てられる風土こそがトヨタの強みだといえます。」(本書P26)”

トヨタではカリスマリーダーよりも、現場から次々とリーダーを育てていき、これによって現場が強い会社を作っているのである。リーダーが、次のリーダーを育てるのである。つまり、部下が働かないというようなことで悩むのではなく、次世代のリーダーを育てるという視点に立って部下への接し方をもう一度考え直してみるのもいいかもしれない。

とにかく、「トヨタの育て方」」の中には、詳しく「自律的に動く部下」の育て方についての記述がある。是非ともご一読いただき、部下の育成に役立てていただきたい。

■ 発売日
書籍「トヨタの育て方」は、2013年に発売された。著者は、トヨタ自動車とリクルートグループによって設立されたコンサルティング会社、OJTソリューションズである。

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