経営戦略本

おすすめのイノベーション本:ロング&ベストセラーの名著8冊

日本には「イノベーション」が必要だ。その通りであり、書店のビジネス書コーナーに行けばこのイノベーションという言葉があふれている。

イノベーションを直訳すれば、革新、新機軸、新しい考え、といことになるが、とにかくビジネス書でイノベーションといえば、
・ 新規事業の創出し、売上を会社が無視できないレベルまで成長させる
・ 既存事業を全く違う形に変えて売上を伸ばす
など「新しいことをやる+ビジネスとして成立させる」ということになるだろう。

変化が激しいこの時代にイノベーションこそが求められている。このイノベーションを起こすために基礎知識として読んでおきたいビジネス書を10冊に絞って紹介したい。

目次:
イノベーション戦略を学ぶための5冊
イノベーションを実行するための3冊

まずはイノベーション戦略を学ぶ5冊を紹介したい。

1冊目:イノベーションのジレンマ

1冊目は定番すぎるほど定番かも知れないが、ハーバードビジネススクールの教授、クレイトン・クリステンセン氏の著書であり、長く読み継がれているビジネス書の古典ともいえる「イノベーションのジレンマ」である。

この本では、優良企業が継続的にしっかりと製品を改善し続けた結果、逆に失敗してしまうという「ジレンマ」を豊富な事例を使いながら解き明かしている。その中で、顧客にとって代替となりコスト的にも圧倒的に安い「破壊的イノベーション」が起こった際に、既存の優良企業は衰退し、新しい勝者が生まれることを解説している。

 

2冊目:イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル
イノベーションのジレンマ以降、クリステンセン氏は、イノベーションに関する様々な本を出版している。

その中でもこの「イノベーションのDNA」では、実際のイノベーターへのインタビューなどを通じて、イノベーターにはどのようなスキルを解き明かしたものである。

関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力」と表されるこの5つのスキルの詳細を学ぶために、是非とも本書を手にとってほしい。

ここでお伝えしたいのは、本書では「誰でも行動を変えることで、創造的な影響力をますます発揮できる」と述べられていることだ。

 

冊目:コピーキャット: 模倣者こそがイノベーションを起こす
イノベーションというと、何か新しいものを全くゼロから生み出さなくてはいけない印象がある。しかし、この本はそれを根底から覆えす。「模倣者こそがイノベーションを起こす」と題しているのである。

この本では、イノベーション(革新)+イミテーション(模倣)を組み合わせイモベーションという言葉を提案しており、イノベーションを起こすためにイミテーション(模倣)は必要だとしている。

しかし、模倣にも戦略が必要であり、うまくビジネスとして模倣する難しさと解決案も解説している。

今までのイノベーションとイミテーション(模倣)の考え方を根底から崩してくれる。イノベーションを起こす人は一読しておきたいビジネス書だ。

 

4冊目:リバース・イノベーション 新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき
この本から学べるのは新しいグローバル化の進め方だ。今まで多くの企業のグローバリゼーションの考え方は、グローカリゼーション、つまり、先進国で設立された企業が、先進国で企画開発された先進機能を含んだ商品を、うまく新興国のマーケットに合わせて販売するという形である。

これに対抗して、この本で語られている「リバース・イノベーション」は、最初に新興国のマーケットに合わせて、簡素で品質的に十分な製品を開発し、新興国からグローバル市場に進出しようというものだ。

本書はこのグローカリゼーション戦略を完全に否定しているわけではない、このだけでなく、新興国で市場を獲得するために「リバース・イノベーション」も実施するべきだと主張している。

 

5冊目:ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角
やるべきことををやったのにイノベーションに失敗する、としたらどうするべきか? それはこの本にヒントがあるかもしれない。「1. 最初に顧客を考えろ、2. 約束を果たせ、3. 競合よりも良い仕事をしろという成功の決まり文句は、あらゆる組織で繰り返されている。」から始まる本書は、すべて正しいことをしたのに、なぜ失敗するのか?というところから始まる。

そして、本書では、イノベーションを成功に導くために、他の企業とのコラボレーションの重要性、そして、自社が存在するエコシステム全体を理解する必要があると主張する。

 

ここからはイノベーションを実行するために必要な知識を学ぶぼう。

6冊目:利益を出そう! プロフィット・ゾーン経営戦略
イノベーションを起こすというのは、単に新しいことをやるということではない。ビジネスとして成り立つ新しいことを行う=儲かることを作り出すということだ。

数々の利益が出るビジネスモデルを研究し、各モデルごとに構造化し、事例共に解説したのがこの「プロフィット・ゾーン経営戦略」である。22の構造化された儲かるビジネスモデルは、新しい事業を構築する際に「利益を生み出す」という視点で非常に役に立つ。

 

7冊目:製品サービスを作ろう! リーン・スタートアップ
アイディアだけでは、新規ビジネスはできない。イノベーションを起こす新事業をどのようにマネジメントし、どのように成功に導いたら良いのか。その1つの答えを提示していくれるのが、このリーンスタートアップだ。

構築―計測―学習というフィードバックループを通して顧客から学ぶ」を提唱するこの本は、何もシリコンバレースタイルのベンチャー企業だけのものではない。

新しい考え方を試してみるというすべての人々が使えるやり方だ。2011年の発売以来(原著の発売であるが)、大ベストセラーのマネジメント手法だ。

8冊目:デザイン思考を入れよう!  - デザイン思考が世界を変える
この「デザイン思考が世界を変える」は、数々のヒット商品を輩出する、IDEO社のCEOであるティム・ブラウンの著書。

本書では、「失敗が成功の早道でありプロトタイプを作って繰り返しチャレンジすることの重要性」や「ブレインストーミングを通じて数多くのアイディアを出す、それは、良いアイディアを生み出すためには、数多くのアイディアを試さなくてはいけない」など、デザイン思考からのイノベーションへのアプローチについて解説している。

 

いかがであっただろうか?8冊のイノベーション本。このビジネス書を読んで是非ともすばらしいイノベーションを起こしてほしい。

 

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