行動経済学という分野がある。実際の消費者の行動を観察することで人間がどのように選択・行動するかを明らかにしようとする分野だ。
従来の経済学では、人間は経済合理性に基づいて選択・行動するという前提で考えられてきた。これと比較して、最近できた行動経済学では、経済合理性だけでなく、実際には、人間の心理に基づいた選択、行動をするとしている。
その結果、消費者は、必ずしも経済合理性がある選択ばかりしてるわけではないということが説明できる。
これは、実際に生活しているある意味当たり前のことかもしれない。すべての行動を合理的になんて考えていない。そんな合理的に考えていたら疲れてしまうだろう。。。
この本、予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」は、そんな行動経済学について本格的に解説した本である。
原著は、「Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions」というタイトルであり、訳すれば、「予想できる不合理、私達の決定を形成する隠れた力」というタイトルだ。
著者、アメリカ ダートマス大学の教授、ダン アリエリー(Dan Ariely)氏。行動経済学の権威だ。
オトリの選択肢、プラセボ効果など、知っておきたいことも多いし、読み物としても非常に面白い。おすすめの本だ。
ダン アリエリー(Dan Ariely)氏のTEDトークも非常に面白い。日本語字幕もあるので是非とも閲覧をおすすめする。
■ 発行日
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」は、「Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions」として、2008年に発売された。その後、アップデートした加筆、改訂版が2010年に発売されている。