会社(組織)で出世するためには – 会社で「ブランド人」になれ!

過激といえば過激な本かも知れないが、かなり的を得ている。これがこの本を読んだ感想だ。

タイトルは、”会社で「ブランド人」になれ!”というタイトルになっているが、原書のタイトルは「Career Warfare:10 Rules for Building a Successful Personal Brand and Fighting to Keep It」、直訳すれば「キャリア戦争(若干意訳すると出世戦争)個人のブランドの構築とそれを維持するための戦いにおける10つのルール」。つまりこの本は、戦いであり戦争であるというマインドセットで読んでほしい。

まずは、雰囲気をつかむために是非とも原書のカバーを見てほしい。この雰囲気なのである。

ちなみに、おすすめである。成果主義やグローバル化が避けられない中、このような激しい内容の本を読んでおくことは組織人として重要だろう。また、過激ではあるが、著者には愛を感じる。組織というのは不条理なもので、また、自分に起こった不条理なことを自ら公開している。こういうタイプの本はなかなかないのが現状だ。なお、その著者は、アメリカの大手金融機関の社長(CEO)を努めたデービット・ダレッサンド(David F. D’Alessandro)氏(参考:Wikipedia 英語版)である。非常に有能な経営者として評判がある方だ。

冒頭の謝辞の中からいくつか引用したい
・ 昔、私の上司がこう言った。成功した人々の問題点は、歳を重ねるにつれ自分を哲学者だと思うようにようになること (中略) 本書の執筆にあたっては、アンチ哲学的な本、実用的な本を目指した。
・ ビジネス書のほとんどは、不毛な空論か、知識のひけらかしか、筆者の大言壮語である。
・ 本来であれば、一言一句を何度となくチェックしてくれた弁護士諸君にも感謝したいところだが、やめておく

とにかく、過激である。

なお、本を読んだ感想だけであるがこの人の下で働いたら成長はしそうだが、とにかく大変そうな雰囲気がする。ただ、本を読んで非常に会いたく経営者でもある。

書いてることももちろんリアルだ。

・ 上司に忠誠を誓うことの重要さ、ただし、イエスマンは求められていないことや
・ 出世した後には油断しないこと
・ 組織のシゴキに慣れてはいけない、自分を大切にしないといけない(転職もあり)
など、非常に参考になる。

過激だけに本当のことが書いてあるということなのではないか?別にすべての人が出世したいという世の中でももうないだろうが、組織の中で生きるルールとしても参考になるだろう。

キレイ事ばかり言えばこんな本など全く役には立たないが、現実を直視すれば非常に役に立つ。そんなタイプの仕事術の本がこの会社で「ブランド人」になれ!”である。

出世を目指している人も目指していない人も一読に値するのではないと考えている。

■ 初版
2004年にアメリカで原書「Career Warfare: 10 Rules for Building a Successful Personal Brand and Fighting to Keep It」が発売された。 

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