意外と会社は合理的、なるほど。

官僚的な組織」と聞いてどう思うだろうか?

非効率、不正の温床、そんな印象を持つだろう。そこにいる人は、かなり業務効率が悪く、そして、ビジネスの結果も出にくい。そうお考えの方が(私含めて)ほとんどだと思う。

そこで、一歩下がって考えたい。最も効率的にそして、安定して、サービス&物を生産しているのは大企業である。そして、多くの大企業が官僚的な組織構造を持っている。

これってどういうことのなかのか?

この「意外と会社は合理的」では、官僚的な機構について、「洗練された道具とは言いがたいが、ピラミッド組織をうまく機能させる為には最適な選択肢(本書P125)」としている。そしてこの本では、アメリカ軍やマクドナルドの例などを元に解説している。

そう、組織は1人のサラリーマンが見える範囲では語れない以上に複雑で、非効率的に見えることも意外に合理的であると説明しているのがこの本である。

サラリーマンをやっていれば、組織が非合理的、不公平的に感じる最大のポイントはボーナス査定、つまり報酬の面であろう。タイミング的に運が良かった人、報酬体系に詳しくそれに合わせてポイントを稼いでいる人などが、よい報酬を受け取り、真に貢献している人は不利になっていると愚痴る人も多い。

この話題についても本書で豊富に議論されている。

最も優れた従業員が不満や幻滅を抱いているのは、組織が機能している証拠ということになる(本書P83)」と、本書ではばっさりと解説されている。しかし、この内容を書評で読んだだけでは全く納得できないだろう。

詳しい理論は知る為に是非とも「意外と会社は合理的」を読んでほしい。実際の例をベースに説明されているため、本書は非常に読みやすい。

この組織がいかに機能しているかということを知ることは、組織で働く人のストレスを減らすことにつながると思う。サラリーマン必読の書だろう。

■ 発売日
意外と会社は合理的」の原著、「The Org: The Underlying Logic of the Office 」は、2013に発売された。

著者は、コロンビア大学ビジネススクール教授のレイ・フィスマン氏とハーバード・ビジネス・レビュー・プレス編集長、ティム・サリバン氏。

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