ビジネス書ランキング

アメリカのベストセラービジネス書はこれだ (2013年度版)

2013年、ビジネス書の本場とも言えるアメリカではどのような本が売れたのであろうか?

それを知る上では、地球最大の本屋とも言えるアマゾン・ドット・コム(US版)のランキングが参考になるだろう。アマゾン・ドット・コムは、毎年のベストセラーを100位までをリアルタイムで公開している。このベストセラーリストはビジネス書だけでなくすべてのカテゴリーが対象だ。

そこで、そのベストセラー100位のリストからビジネス書だけを抽出したものが以下だ。アメリカで本当に売れているビジネス書がこのランキングからわかるのではないか?

ランキングが歯抜けになっているのは、100位のランキングからビジネス書だけを抽出したためである。

1位 (5位/2012年)
StrengthsFinder 2.0(著者 Tom Rath)
日本語版:未発売

ギャラップ社が膨大な調査を元に開発した34の強み。自分の強みはその中のどれであるかを発見し、それをどのように活かすかという、ストレングス・ファインダーについて解説した書。2007年の発売以来、ずっと、トップ10内圏内にいる大ヒットをセラーだ。

残念ながら、StrengthsFinder 2.0は日本語版は未発売だが、英語版で良ければ日本のアマゾンからも購入できる。

日本語へ翻訳された書籍は、その1.0バージョンとも言える2001年に発売された「Now, Discover Your Strengths」を元にしたもの。タイトルは、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」である。

人気の背景には、自分の強みを活かしてビジネスで成功するという普遍的なテーマであるものの、人は往々にして自分の強みが何であるかわかっていない、その強みの取り扱い方をわかっていないという点にあるだろう。

このギャラップ社が出版するシリーズには(詳しくは、「自分の強み」を活かしてビジネスで成功するを参照)にはオンラインテストを受けられるコードが付いてきており、そのオンラインテストを受けることで自分の強みが分かり、その取り扱い方については、本を参照するというのが非常にためになるということであるだろう。

2位 (初登場)
Lean In: Women, Work, and the Will to Lead(著者 Sheryl Sandberg)
日本語版:LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲(シェリル・サンドバーグ著)

今年あらゆる意味で最も話題になった本と言ってもいいだろう。それは、ある意味、話題が沸騰しそうなテーマが女性、男性のビジネスパーソンという視点で語ったところだろう。超成長中の有名企業のCOO(著者のシェリル・サンドバーグ女史は、米フェイスブック社のCOOである)、成功したビジネスパーソンということを考えるとかなり勇気のあるテーマだ。

女性のビジネスパーソンとして成功を手に入れてきたサンドバーグ氏ならでは視点で語るビジネスでの成功術が学べる。

22位 (初登場)
David and Goliath: Underdogs, Misfits, and the Art of Battling Giants(著者 Malcolm Gladwell)
日本語版:未発売

今年、上半期で最もヒットしたビジネス書がLEAN IN(リーン・イン)なら、下半期でアメリカでも最もヒットしたビジネス書といえるのが、この「ダビデとゴリアテ」である。

著者は、マルコム・グラッドウェル氏。「ティッピング・ポイント」や「天才! 成功する人々の法則」なので大ヒットを飛ばしたアメリカのベストセラー作家である。今回のは内容は、不利な条件で勝利した、逆境を跳ね返した例など紹介し、必ずしも恵まれているから成功するわけではないというストーリーである。

日本では現時点では英語版のみが手に入る。

43位(30位/2012年)
The 7 Habits of Highly Effective People (著者 Stephen R. Covey)
日本語版:7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー著

全世界で大ヒットとなっている自己啓発書。ディール カーネギーの「人を動かす」を動かすと共に自己啓発ビジネス書の鉄板といえよう(参照:ビジネス書 累計ベストセラーランキング)。

自己啓発書として必ず毎年100位以内にランクインする。自分の内面を変え、そこから外側(他人や外部環境)に影響を及ぼすことの重要さや、人生をより実りあるものにするための7つの習慣を説いている。

50位(31位/2011年)
The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable (著者 Patrick M. Lencioni)
日本語版:あなたのチームは、機能してますか? (著者:パトリック・レンシオーニ)

日本では、あまり知られていないが、毎年アマゾンドットコム(アメリカ版)のベスト100ランキングに入るチームビルディングに関する名著。内容は、物語形式でどのように組織を作っていけば良いのかという本である。気軽に読める物語形式というところが人気の秘訣か?

この本は、IT業界に勤める人ならばより面白いと思う。小説のテーマが、ITベンチャー企業を部隊にしているからだ。何となくあること、あるあるがたくさん詰まっている。もちろん、あーそういうタイプの人いるよねというのは、すべての業界の人に当てはまると思うが。

巻末にはビジネス小説で伝えられたコンセプトの要約もあり、面白いだけでなく、しっかりとチームビルディングとして何をやったらいいのかが学べる。チームビルディングに悩む人に是非とも読んで欲しい本だ。

60位(49位/2012年)
Good to Great: Why Some Companies Make the Leap...And Others Don't(著者:Jim Collins)
日本語版:ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 ジム・コリンズ著

企業戦略本では鉄板中の鉄板。2001年の発売以来、常にアマゾンドッコム(アメリカ版)のベストセラーリストの中にランクインするビジネス書である。この本は、特に優れた企業はその他の普通に優秀な企業と比べてどこが優れているかを解き明かしている。

また、この本の中で定義された「第5水準のリーダーシップ」、つまり「謙虚さと不屈の精神をもったリーダー」は、日本のビジネスパーソンの中でも有名なワードだ。是非とも読んでおきたいロングセラーだ。

63位(60位/2012年)
Outliers: The Story of Success (著者 Malcolm Gladwell)
日本語版:天才! 成功する人々の法則 マルコム・グラッドウェル著

成功した人、天才と呼ばれている人は、1万時間ほど練習に打ち込んできたということを解き明かした本。これは、「練習せずに天才的な才能を発揮する人」も「いくら練習しても上達しない人もいなかった」ということである。ただし、1万時間打ち込む難しさも同時に述べており、1万時間打ち込めたは人は逆に選ばれた人ということも感じる。

著者は、マルコム・グラッドウェル氏で、2013年、第24位の「David and Goliath: Underdogs, Misfits, and the Art of Battling Giants」の著者でもあるベストセラー作家だ。

76位(再登場
How to Win Friends & Influence People
 (著者 Dale Carnegie)
日本語版:人を動かす デール・カーネギー著

この「人を動かす」では、人を動かす原則、好かれる原則、説得する原則などを解説している。まさに、人を動かす、つまり、どのようにして人間関係を築いていけばよいかの示唆を与えてくれる。1936年の発売以来、ベストセラー、ロングセラーの自己啓発ビジネス書である。

93位(26位/2012年)
The Power of Habit: Why We Do What We Do, and How to Change(著者 Charles Duhigg)
日本語版:習慣の力 The Power of Habit (チャールズ・デュヒッグ著)

2012年の大ヒットのビジネス書、2013年も引き来続きトップ100位内にランクインした。人間には習慣があり、その習慣をうまく変えることで、アルコール依存症や企業再生につなゲルことが出来るという。

本書では、個人、企業、そして、社会運動まで習慣をうまく利用して成功した例を解説している。

95位(64位/2012年)
Strengths-Based Leadership: Great Leaders, Teams, and Why People Follow(著者:Tom Rath, Barry Conchie)
日本語版:ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう トム・ラス、バリー・コンチー著

自分の強みを理解して、それを自身のリーダーシップに活かそうというビジネス書。ギャラップ社の膨大な調査を元に34の資質に分類した強みがわかるオンラインテストへ参加できるコード付きである。

情報ソース:Amazon Best Sellers of 2013

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