経営戦略本

6人の経営学者を知れば、経営戦略書は語れる?

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広く知られている経営学者で大ヒットの経営戦略書を書いるのはだれか?今回はそんなテーマについて書かせていただきたいと思う。

実際に、ビジネスマンとしての会話の中で「コリンズのビジョナリー・カンパニー」のように名前が出てくる経営学者のビジネス書著者がいる。ただし、このように名前が出てくる著名な経営書の著者は少ない。感覚で言えば6人ぐらいか。

今回はビジネス教養として、経営戦略書と経営学者について紐づけていきたい。

尚、経営書の名著については「経営書はこれを読むべき:10冊のおすすめのベストセラー・必読の名著」や「ビジネス書はこれを読むべき:50冊のおすすめのベストセラー・必読の名著」を参考にしていただきたい。

目次:
1人目: ジム・コリンズ氏:「コリンズのビジョナリー・カンパニー
2人目: クレイトン・クリステンセン氏:「クリステンセンのイノベーションのジレンマ」
3人目: ピーター・ドラッカー氏:「ドラッカーのマネジメント」
4人目: マイケル・ポーター氏:「ポーターの競争戦略」
5人目: 野中郁次郎氏:「ノナカのナレッジマネジメント」
6人目: トム・ピーターズ氏 : 「ピーターズのエクセレント・カンパニー」

1人目: ジム・コリンズ氏:「コリンズのビジョナリー・カンパニー」
近年のビジネス戦略書(ビジネス書ではなくてあくまでも経営戦略書として)の領域でもっとも販売部数が多いと推察される「ビジョナリー・カンパニー」シリーズの著者、ジム・コリンズ氏を著名経営学者としてまずは挙げたい。

第五水準のリーダーシップ」という概念を提唱し、単独でも400万部以上売り上げている「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」は、ビジネスマンならだれもが知っている書籍である。

公式ホームページの経歴(英語)によると、共著を含めて執筆した本は世界中で1000万部以上も販売されているという。

コリンズ氏は、スタンフォード大学経営大学院(ビジネススクール)で教授を務めたのち、1995年にコロラドのボルダーに経営研究所を設立した。教職に付く前には、HPでプロダクトマネジャーとして勤務した実績もある。

主な著書としては、「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」(共著)、「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」、「ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階」、「ビジョナリーカンパニー4 自分の意志で偉大になる」(共著)がある。

なお、「ビジョナリー・カンパニー」シリーズと書いたが、コリンズ氏の原書は、特にシリーズと展開されていない。1冊目のタイトル「Built to Last: Successful Habits of Visionary Companies」のタグラインで使われていたビジョナリーカンパニーを取って、シリーズ化しているには日本向けのマーケティング戦略だろうと推察される。実際に、ビジョナリー・カンパニー 2のタイトルは、「Good to Great: Why Some Companies Make the Leap ... And Others Don't」である。

 

2人目: クレイトン・クリステンセン氏:「クリステンセンのイノベーションのジレンマ」
企業のイノベーションに関する研究で有名なクレイトン・クリステンセン氏。ビジネス書では、昨今「リーダーシップ」と「イノベーション」が注目のテーマであり、このイノベーションについては、このクリステンセン氏が一番著名な経営学者といえるだろう。

よって、よく「クリステンセンのイノベーションのジレンマ」という形で聞く名前である。

ハーバード大学経営大学院の教授であるクリステンセン氏の代表作の経営書は、ベストセラー「イノベーションのジレンマ」である。この本では「破壊的イノベーションに関する理論」を広く知らしめた著書でもある。クリステンセン氏は、ボストンコンサルティンググループで勤務していた経歴もあり、現在は、イノベーションをテーマにするコンサルティング会社、イノサイトを経営している。

主な著書としては「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションへの解 利益ある成長に向けて 」(共著)、「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル」(共著)、「C. クリステンセン 経営論――ハーバード・ビジネス・レビュー・アンソロジー」がある。

 

3人目: ピーター・ドラッカー氏:「ドラッカーのマネジメント」
日本で経営学者でもっとも人気が高いといわれている経営学者、ピーター・ドラッカー氏。2005年に永眠したが。死後もますます人気の経営学者である。

氏は、1950年からニューヨーク大学の教授を務め、1971年からは、クレアモント大学院大学の教授を務めた。また、ドラッカー氏は、経営学者という枠を超えて大きく活動しており、さまざまな著作がある。

2010年に大ヒットとなった青春小説、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらによって、更に幅広い層から注目された「マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則」を始め、主な著作としては、2000年に発売されたドラッカー3部作とも言われる「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))」、「チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))
」、「イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか (はじめて読むドラッカー (社会編))」や、社会予測本でもある「ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる」などがある。

死後10年以上たってもビジネスマンの間では「ドラッカーのマネジメント」という話がでるのは、氏の人気ぶりを占めてしているだろう。

 

4人目: マイケル・ポーター氏:「ポーターの競争戦略」
経営戦略でもっとも知名度、そして、難易度も高い経営学者といえば、マイケル・ポーター氏だろう。

ハーバード大学経営大学院の教授であるポーター氏は、バリューチェーンやファイブフォース分析など生み出したことでも知られる。

主な著書として「競争の戦略」、「競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか」がある。

マイケル・ポーター氏は、特に年齢層高めのビジネスマン、海外でMBAを取得したようなビジネスマンには幅広く知られているし、支持されている。ただ、マイケル・ポーター氏の著書は非常に難易度が高いためいつかは挑戦してみたいという人と感じる人も多いだろう。そこで、本人の著書ではないがそのエッセンショナル版として「〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略」も紹介しておきたい。

 

5人目: 野中郁次郎氏:「ノナカのナレッジマネジメント」
日本を代表する経営学者といえば、やはり野中郁次郎氏だろう。一橋大学名誉教授である野中氏は、話題のアジャイル開発手法「スクラム」のもとなる論文を竹内弘高氏(現ハーバード大学経営大学院教授)と共に発表したことでも知られる。知識経営の生みの親として知られ、原書が英語で出版された「知識創造企業」は、アメリカで高い評価を受けた。

また、日本軍の組織的な本題を取り上げた「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 >」の共著者でもある。

 

6人目: トム・ピーターズ氏 : 「ピーターズのエクセレント・カンパニー」
ここまでは、著名な高等教育機関に所属する方々を紹介してきたが、世界には著名なビジネスシンカーまだまだいる。

その一人がトム・ピーターズ氏だ。マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務していた時代の同僚のロバート・ウォーターマン氏と共に発表した「エクセレント・カンパニー 」は、1980年代最大のビジネス書のベストセラーといえるだろう。ということもあり、トム・ピーターズ氏を挙げる人は若干の年齢層が高めかもしれない。

トム・ピーターズ氏は、この他にも「経営革命」、「トム・ピーターズの経営破壊」、「トム・ピーターズの経営創造」、「自由奔放のマネジメント 上 ファッションの時代」、「自由奔放のマネジメント 下 組織解体のすすめ」、ビジネスパーソン向けの書「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!」、「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! 」、「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈3〉知能販のプロになれ!
」、「エクセレントな仕事人になれ! 「抜群力」を発揮する自分づくりのためのヒント163」など多数の著作がある。

ビジネス書の世界は、移り変わりが激しい。ただ、著名な経営学者の本は読み継がれている。是非とも、その代表作は手に取ってほしい。

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