毎日、意識高いビジネス書を読んで疲れてしまっている人も多いだろう。
人生はリラックスも必要である。今回は、そんな頭をリラックスしたときに読みたい真剣に面白い本を紹介したい。
なお、人生が辛いと感じているときにはこちらを参考にしてほしい。また、不安で不安でしょうがないという時はこちらを参考にしてほしい。
1冊目: 誰も知らない名言集
この題名を見て、感動的な言葉が詰まった本であると想像したら、その予想は大きく裏切られる。
著者は、イラストレーターのリリー・フランキー氏。氏は、家族の新しいあり方を提案した、自叙伝的小説「東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン」などの大ヒット小説家であり、俳優としても活躍する異才であり、昨今は知らない人はいないだろう。
そんなリリー氏が、イラストレーターの駆け出し時代からであった様々なすごく変わった趣味を持った人が発した言葉をコラム調にまとめたのが、この本「誰も知らない名言集」である。どうりで、誰も知らないわけである。ちなみに、半分以上下ネタである。
自分が失敗したときや悩んだときは、おすすめの自己啓発本を読んでほしい。非常に悩んだ場合は、この本を読むと、自分の悩みが実はちっぽけに思える。
私は人生でこのようなとびぬけて変わった人とここまでかかわったことはない。かかわれるという意味ではリリー氏の懐は、非常に深いのだろう。
氏は、「リリー・フランキーの人生相談」という一風変わった人の人生相談を受けるコラム本も発売している。この本を読むと自分の人生相談がいかに平凡なものか思い知らされる人生相談の名著である。ただし、下ネタが多い。
2冊目: ダジェレ ヌーボー
くだらないダジャレも一冊の本にすると大作のように見える。作者が作成したくだらない(失礼!)駄洒落を分類し一冊の本にまとめたもの。2004年発行のため、ネタが若干古いが、失笑があふれる。
著者の石黒謙吾氏は、80万部の大ヒットとなった感動の名作「盲導犬クイールの一生」の著者である。盲導犬クイールの一生は、その後、NHKでドラマ化、松竹配給で映画化もされた。
ちなみに、この「ダジェレ ヌーボー」も「誰も知らない名言集」と同じく下ネタも満載、あと、ちょっと不謹慎なものも多い。人間どうしても、疲れると下ネタのようなくだらない笑いのほうが受け入れやすい。
ただし、感動のベストセラーを生み出した作家が、まじめに駄洒落を一冊の本になる文量をまとめたとなるとそれもそれですごい話だ。本の帯には、”「盲導犬クイールの一生」の石黒謙吾がお送りする全くの別人格をゴラン高原。”の文字が躍る迷作である。
ちなみに、笑うというよりも失笑。あなたの悩みがどーでもよくなるか、ぐらいのパワーがある。尚、本に掲載されている駄洒落を使うのはお勧めしない。