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「大切なことはビジネス書から学んだ」にアクセスいただきましてありがとうございます。2020年10月のビジネス書ベストセラーランキングを発表させていただきます(過去のランキングはこちらから)。
このランキングは、当サイト経由で、アマゾンにて売上げた書籍販売数をベースにランキングを作成しております。当サイトのコンセプト上、名著を中心に紹介しているので、新刊ビジネス書はあまりランキングインせず、あくまでも歴史的な名著(ロングセラー本)が多くランキングインする傾向があることをご理解ください。 尚、販売数が同数のものは当サイトからアマゾンへのクリック数が多いものを上位にさせていただいています。
1位は、交渉術の名著「ハーバード流交渉術 必ず「望む結果」を引き出せる!」。この本での根底に流れる交渉のコンセプトは「交渉する相手・交渉する問題を理解する」ということだ。これは、相手に合わせるわけでもなく、自身が妥協するわけでもない。相手を理解するということで交渉をうまくいかせようということである。 2位は、MBAで教えてくれる内容の基礎を1冊にまとめた「新版10日で学ぶMBA」だ。いつかは、海外のMBAスクールに行ってみたいと思う人も多いだろう。その一方で、海外のMBAスクールに通うとなると天文学的なお金がかかる。それを解決していくれるのがこの本だ。英語版と日本語版の両方が用意されているため、両言語を購入して比較すれば、英語の勉強になる。詳しい書評は「MBAを独学で、おすすめ本はこれだ」を参考にしてほしい。 3位は「学習する組織」。組織論の名著である。この学習する組織、「目的に向けて効率的に行動するために、集団としての意識と能力を継続的に高め、伸ばし続ける組織」を作るための5つの法則、システム思考、自己マスタリー、メンタル・モデルの克服、共有ビジョンの構築、チーム学習について解説している。名著だけにその入門編ともいえる「「学習する組織」入門」も発売されている。難しい本はちょっと、という方はこちらの入門編も是非とも参考にしてほしい。 4位は、協力できない組織を解説した「不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか」。非協力的な組織は生産性も高くない。それをどのように打破していけばよいかを解説した名著。初版は今から10年以上前の、2008年であるが引き続き読み継がれているビジネス書の名著である。続編ともいえる「職場は感情で変わる」も是非とも合わせて読んでほしい。詳しい書評は「不機嫌な職場の処方箋 - 組織感情をどのようにしてコントロールするか? 職場は感情で変わる。」を参考にしてほしい。 5位は、組織的な行動について解き明かした Organizational behavior の教科書的な本「 組織行動のマネジメント 」。トップMBA校でも教科書として使われる名著だ。 6位は、経営の神様、ドラッカーによる経営管理の名著「マネジメント[エッセンシャル版]」である。 7位は、「見る聞く→ストーリーを作る→感じる→行動する」という流れを通じて、共有の思いのプールを作る、ことで対立するようなテーマでも伝えることができるとした会話術本「ダイアローグスマート 肝心なときに本音で話し合える対話の技術」。 8位は、ナレッジマネジメントについて語った「知識創造企業」。9位は、「第五水準のリーダーシップ」という概念を提唱し、400万部以上売り上げている経営戦略書「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」。 10位は、「第二次世界大戦で旧日本軍がなぜ敗北したか?」というのお題に対し、キーとなる6つの戦いを例に、単なるアメリカ軍との物量の差だけではなく、日本的組織による日本的な意思決定構造が敗因であったことを解き明かした本が「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」である。 姉妹書として、当初はどれもが勝てない戦いといわれた戦いをどのようにして勝利につなげていったのかを描き出している「 戦略の本質」もおすすめだ。この本は「成功の本質」を解き明かした本でもある。詳しい書評は「失敗の本質 - 日本的な気合と根性による組織が失敗する理由」を参考にしてほしい。 以上が、名著を中心に紹介している「大切なことはビジネス書から学んだ」の2020年10月のランキングでした。