全員で経営指標を共有する – オープンブックマネジメント

オープンブックマネジメントという言葉を聞いたことがあるだろうか?

オープン:公開する
ブック:帳簿
マネジメント:経営手法

というものであり、会社の財務状況をすべての社員に公開し、これにより働く人の自律性(仕事に関する当事者意識の向上や、自主的に利益に繋がる行為を率先して行う)を高め、生産性を上げようというマネジメント手法である。

このオープンブックマネジメントが世界的に注目される契機は、ジャック・スタック氏が1992年に発表した著書「The Great Game of Business: The Only Sensible Way to Run a Company」(日本語版:その仕事は利益につながっていますか?―経営数字の「見える化」が社員を変える)であろう。

この本では、ジャック・スタック氏は、オープンブックマネジメントの手法によって再建させたスプリングフィールド・リマニュファクチャリング社(現SRC Holdings)の経験を通じて得た「経営革新ゲーム」という経営手法について解説している。

そもそも、このスプリングフィールド・リマニュファクチャリング社は、深刻な経営難に陥っていた会社から、現場のマネジメント層が、リストラを恐れて工場を買い取って出発した会社であり、この逆風の中で生み出された、そして、実際に経営しながら発展してきたのがこの経営手法である。

公式ホームページによると、スプリングフィールド・リマニュファクチャリング社(現SRC Holdings)は、現在、1200人の従業員を抱え、売上は450億円を超えるという(書籍によると社員は119人で発足したようだ)。また、株の価値は、発足した当初の1983年に比べて、現在は36万パーセントも上昇しているとのことだ。

まさにこの企業戦略はリアルな企業戦略である。

■ 発売日
その仕事は利益につながっていますか?―経営数字の「見える化」が社員を変える)」の原著、「The Great Game of Business: The Only Sensible Way to Run a Company」は、1992年に発表された。

著者は、スプリングフィールド・リマニュファクチャリング社のPresident & CEOのジャック・スタック氏。

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