組織・リーダーシップ論本

実行力不全 - ビジネス書好きは読んでおきたい本

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ビジネス書を読んでいるだけでは意味が無い。実行をしてこそ意味がある。

ビジネス書愛好家に向けられた批判としてよくあるものだ。これは、会社組織においても同じだ。組織全体として、知識を蓄積してもそれを経営に活かさなければ、意味のないことである。

会社組織では「評論家」と評されるようなスマートであるが実行力に欠けるスタッフが存在する場合が多い。知識は豊富だが当事者意識があまりない、スマートな発言を繰り返すが、実行可能な意見ではない。もしくは、案を出しても実行するのは別人と構えている。まさに実行力が不全のスタッフである。

このようなスタッフは、スマートな意見やもっともらしい意見をいうことからも知識が足りないというわけではない。単に実行力が不足しているのだ。そして、様々な組織ではこういうスタッフが多くなっている。皆、一歩が踏み出しにくいのだ。

今回ご紹介させていただく書籍「実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか 」は、まさにその問題を取り上げた本である。サブタイトルには「なぜ知識を行動にに活かせないのか」という文字が踊る。

知識と行動のギャップはどこにでもあった。そして大きな問題になっていた。組織の業績は、マネジャーが十分な知識をもっていることより、いかに上手にその知識を行動に変えるかにかかっている。(本書P256より引用)

と述べられるように、これほど情報が溢れる時代においては情報量というよりも、その情報を実行に移せるかにかかっている。

その一方で、本書を読めば多くの組織で、この「実行力不全」問題がはびこり本題になっているか、実行ということがいかに難しいか、そして、その実行力不全のさまざまな原因について詳細な解説がある。実行力というのは意外にも難しい物であり、組織的なものであるのだ。

そしてもっとも重要な情報ともいえる「行動する」ことに向けた、8つのガイドラインを示されている。

1. 「どうやって?」よりまず「なぜ?」 - 大事なのは哲学である
2. 行動することや教えることで知識は身につく
3. すばらしい計画やコンセプトよりも行動がまさる
4. 行動すれば間違いも起こる - 企業はこれにどう対応するのか?
5. 恐怖心はギャップを広げる - まず、恐怖心は追放しよう
6. 似ている言葉に気をつけよう - お互いに張り合うのではなく、「競争」を相手に戦おう
7. 何が大切なのか? 知識を行動に変えるのを助けるのは何か?
8. 問題はリーダーの行動だ - リーダーは時間をどう使い、資源をどう分配すればよいのか?
(本書:Chapter 8 行動を知識に変えよう より引用)

ただし、上記のガイドラインも情報、知識である。この情報、知識を使って実際に行動しなくてはならない。そうしないと「実行力不全」のままなのである。是非「実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか 」を読んで、実行できるビジネスパーソンになりたい。

■ 発売日
実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか 」の原著「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」は、2000年に発売された。

著者は、スタンフォード・ビジネススクール教授のジェフリー・フェファー氏とスタンフォード・エンジリニアリングスクール教授のロバート・I・サットン氏である。ロバート・I・サットン氏といえば、職場にいる”くそったれな”人物についての著書「あなたの職場のイヤな奴」が有名である。

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